◎登録販売者教育カリキュラム(案)
[教育に関して]
登録販売者への教育は、あくまで実務者の養成であることを念頭に、その教育方法を検討することが大切であると考える。そのためには、以下のようなカリキュラムの内容の教育も、単に暗記をすればよいということではない。様々な事象が店舗や、各家庭で起こったときどのように対応すべきか理解し、行動できることが基本である。そのためには、教育方法としては帰納法的手法が取られるべきであると考える。
1.新資格者の必要事項
(1)カリキュラム
Ⅰ、登録販売者としての自覚(倫理と使命)
▽生命に関連する商品の販売者としての倫理と態度について
▽地域医療の申での店舗販売、配置販売の社会的使命について
【到達目標】登録販売者の社会的使命について理解し、それにふさわしい態度が取れる。
【教育】医師、薬剤師、看護師の倫理規定の概要を知ることで、登録販売者として、一般用医薬品の販売を通して社会に貢献する心構えを身につけさせる。登録販売者のセルフメディケーションをサポートする役割を理解させる。
*テキストとしては、各医療職の倫理規定の紹介と、実際の店頭での場面設定をし、それに対する正しい対応の紹介。
*実際に、登録販売者として取るべき行動に関しては、実務や実習を通して習得させる。
Ⅱ.薬を取り巻く法律と制度についての理解
▽顧客対応時に必要となる法的知識について
▽店舗管理(医薬品管理含む)に必要となる法的知識について
▽店舗管理者に必要となる法的知識について
【到達目標】法律に閉する前記の関連華だ関し、重要な項目を列挙し、その内容を理解し説明できる。(薬事法、薬剤師法、健康増進法、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法、毒物及び劇物取締法、麻薬及び向精神薬取締法など)
【教育】様々な法律の位置付けと、その法律の申で一般用医薬品販売に関する条文について紹介し、その内容が実際の業務に薬業連絡会「報告書」より一部抜粋 登録販売者教育カリキュラム(案)どのように影響するのか、また薬剤師との関係などについても習得させる。
Ⅲ.適正な医薬品の選択と、販売時の注意に関する知識
▽薬が吸収され、効果を示し、排泄されるまでの過程について
▽代表的な疾患とその治療に用いられる一般用医薬品
▽ 代表的な一般用医薬品の成分についての使用目的・副作用・使用してはいけない人について
▽社会の中で有害事象など特に問題となる成分について
▽剤形の違いとそれぞれの適切な使用方法について
【到達目標】一般用医薬品の販売にあたって、的碓な商品の選択と、販売時の説明、あるいは受診勧告ができるようになる。
【教育】一般用医薬品の適応となる症状や、疾病について。基本的治療。薬の体内動態。一般用医薬品の成分の薬理作用。剤形など製剤学的知識。有害事象として問題となっていることなどについて習得させる。
*実際の一般用医薬品の売り分けに関しては、実習で行うが、シミュレーションとして教育も行なう。
Ⅳ.地域医療の中での具体的役割について知る
▽国民医療費の動向や、国家プロジェクトとして動く健康作り運動などに関する知識
▽疾病の一次予防に果たす役割について
▽生活習慣病の発生の状況など
▽店舗で扱う薬以外の、健康関連製品について(血圧測定器など)
▽特別用途食品、特定保健用食品、栄養機能食品などについて
▽市町村による生活習慣相談等の実施など、地域医療の中でのチームの一員としての役割について
【到達目標】日本全体の医療の方向性と、地域医療の中で果たす役割を異体的に理解し、薬以外で提供できる商品に関しても普及でき、疾病の一次予防に貢献できるようになる。
【教育】地域での必要となる医療。それを提供する医療機関。登録販売者としての役割。一般用医薬品や、健康関連商品について具体的に学ぶとともに、地域医療の申での、小売り販売や配置の役割と、地域医療機関との連携の重要性などについて学ばせる。
V.公衆衛生に関する知識
▽公衆衛生に関する基礎知識
▽インフルエンザなど、一般的な感染症予防対策などについて
【到達目標】健康を阻害する有害な環境や行動、社会望菌を知りそれらを取り除くことで、生活者の健康を維持し、生活の質(QOL)を維持向上させることの重要性知り、それらの知識に基づいて行動できるようにする。
【教育】伝染病や、生活習慣病など広く健康相談に対応できるための知識を身つけさせるために、人口問題、疾病構造などについて習得させる。
Ⅵ、情報
▽添付文書の記載に関しての理解
▽必要な情報の入手法や、代表的な書籍について
▽情報提供の方法、コミユ一一ケーションスキルなど
【到達目標】薬や健康に関する、情報の収集・評価・加工・伝達ができるようにする。
【教育】医療、疾病、薬、健康関連など、様々な情報源について学び、それらを生活者に対して応用できるように、顧客対応の実際についても実習させる。
○今後の対応について
・ ・以上の内容をもとに厚生労働省と打合せを行い、当検討委員会、および当検討委員会が終了後に設立を予定しています研修センターで検討し、テキストを作成させて頂く予定です。